2022年1月から、ドラマ『DCU』がTBS系列日曜劇場の枠で放送スタートします。DCUは「Deep Crime Unit」の略で、海上保安庁に新設された架空の組織だそうです。水中の事件や事故の捜査を行うスペシャリストの集団です。
阿部寛さんと横浜流星さんが共演することでも話題になっています。
「原作漫画」について
ネットのエンタメニュースのコメント欄などで、「原作の漫画も面白かったから楽しみ!」「最近のドラマは漫画原作ばっかりだな。原作読んだ人にネタバレされるからやめてほしい」などといったコメントを複数見かけました。
試しにAmazonの書籍カテゴリーで「DCU」で検索してみましたが、それらしいものは見つかりません。
日本で出版されたすべての書籍を所蔵している国立国会図書館のデータベースでも、「DCU」でキーワード検索をかけてみましたが、やはり見つかりません。
もしかしたら、ドラマ化に当たって微妙にタイトルを変えているのでしょうか…
公式HP!
公式ホームページを見直してみて、前提が間違っていたことに気付きました。公式ホームページには、次のように書かれているのです。
「TBSは来年1月からの日曜劇場枠で『DCU』を放送する。このドラマは水中の捜査に特化した架空の組織「DCU(Deep Crime Unit)」を舞台にしたオリジナルドラマである」
オリジナルドラマというのは、一般的に原作のないドラマを指すと考えられます。
完全に方向性を誤っていました…
『海猿』に似てる? 『ミステリと言う勿れ』も注目!
それにしても、どうして漫画が原作だという話が出てきたんでしょう。
考えられる可能性としては、『海猿』の影響です。『海猿』も海上保安庁の話ですし、公開されている阿部寛さんや横浜流星さんのウエットスーツや装備をみて、『海猿』を連想した人が多かったのではないでしょうか。『海猿』が漫画原作であることはよく知られています。
あるいは同じ2022年冬クール(1月スタート)の注目作『ミステリと言う勿れ』の影響も考えられるところです。菅田将暉さんの主演で話題になっている『ミステリと言う勿れ』は、田村由美さんの有名漫画が原作なので、これと混同した人もいたのかもしれません。