4月5日 オープンカーの日
江戸川乱歩『怪奇四十面相』
一台のオープン・カー(屋根のない自動車)が、むこうの町かどから、矢のように走ってきました。
— 青空文庫 (@aozora__bunko) April 5, 2021
『怪奇四十面相』江戸川乱歩#オープンカーの日 #青空文庫
4月6日 北極の日
夏目漱石『ケーベル先生の告別』
私が先月十五日の夜晩餐の招待を受けた時、先生に国へ帰っても朋友がありますかと尋ねたら、先生は南極と北極とは別だが、ほかのところならどこへ行っても朋友はいると答えた。
— 青空文庫 (@aozora__bunko) April 5, 2021
『ケーベル先生の告別』夏目漱石#北極の日 #青空文庫
海野十三『大空魔艦』
「北の方って、どこだい」
— 青空文庫 (@aozora__bunko) April 5, 2021
「北の方って、よくは分らないけれど、つまり北極に近い方をいうのだろうさ」
「こんな寒いときにも、北極で戦争をするのかい」
『大空魔艦』海野十三#北極の日 #青空文庫
寺島柾史『怪奇人造島』
北極から流れて来た氷山じゃないぞ。島の上に氷を張りつめたのかしら。いや、それなら家も、格納庫も、氷に鎖されているはずだ。だいいち、こんなに太陽が輝いて、暖かいのに、氷が溶けずに、大理石のように輝いているのは可笑しい。
— 青空文庫 (@aozora__bunko) April 5, 2021
『怪奇人造島』寺島柾史#北極の日 #青空文庫
4月6日 コンビーフの日
江戸川乱歩『妖星人R』
怪人たちは、なにをたべているのか、わかりませんが、井上君には、パンやミルクやコンビーフなどを、たべさせてくれました。
— 青空文庫 (@aozora__bunko) April 5, 2021
『妖星人R』江戸川乱歩#コンビーフの日 #青空文庫
古川緑波『古川ロッパ昭和日記 昭和十五年』
寝台に入ると、何うしても眠れない。アダリンを飲む、そして漸っと眠る。これでは保養にならん。八時すぎ起きる。入浴、食堂へ、スクラムブルエグとコンビーフハッシュ。又ベッドに入り、眠った。
— 青空文庫 (@aozora__bunko) April 5, 2021
『古川ロッパ昭和日記 昭和十五年』古川緑波#コンビーフの日 #青空文庫
4月6日 事務の日
江戸川乱歩『算盤が恋を語る話』
Tはたれもいないのを確めると、自分の席へはつかないで、隣の、彼の助手を勤めている若い女事務員のS子のデスクの前に、そっと腰をかけました。
— 青空文庫 (@aozora__bunko) April 5, 2021
『算盤が恋を語る話』江戸川乱歩#事務の日 #青空文庫
4月6日 シールの日
海野十三『爆薬の花籠』
そのわけを、ちゃんと書いてある重要書類袋を、こっちへ早く渡しなせえ。青い封筒に入って、世界骸骨化本部の大司令のシールがぽんとおしてあるやつさ。
— 青空文庫 (@aozora__bunko) April 5, 2021
『爆薬の花籠』海野十三#シールの日 #青空文庫
4月6日 新聞をヨム日
江戸川乱歩『怪人二十面相』
いや、あいつにかかっては、どんな用心だって、大げさすぎることはありますまい。ぼくはさっきから、新聞のとじこみで、『二十面相』の事件を、すっかり研究してみましたが、読めば読むほど、おそろしいやつです。
— 青空文庫 (@aozora__bunko) April 5, 2021
『怪人二十面相』江戸川乱歩#新聞をヨム日 #青空文庫