3月22日 世界水の日
中谷宇吉郎『アメリカの沙漠』
日本のように、あまりにも水に恵まれた国では、水の恩恵を人々はあまり感じていない。しかし、人間の生活に水くらい大切なものはない。水がなければ文明どころの騒ぎではなく、第一生きていることが出来ない。
— 青空文庫 (@aozora__bunko) March 22, 2021
『アメリカの沙漠』中谷宇吉郎#世界水の日 #青空文庫
即ち水資源に乏しいアメリカでは、大きいダムを造って、雪解けの洪水を一度全部その貯水湖にため、その水を一年中を通じて大切に使うという新しい開発方式を採り、ついに、沙漠の征服に成功したのである。
— 青空文庫 (@aozora__bunko) March 22, 2021
『アメリカの沙漠』中谷宇吉郎#世界水の日 #青空文庫
佐藤垢石『氷湖の公魚』
トルコ人ほど水をよく飲む国民はない。水玉を一献舌端に乗せて、ころがすと、その水はどこの井戸、どこの湖水から汲んだものかをいい当てるほど、水に趣味をもっている。
— 青空文庫 (@aozora__bunko) March 22, 2021
『氷湖の公魚』佐藤垢石#世界水の日 #青空文庫
3月23日 世界気象デー
寺田寅彦『颱風雑俎』
この颱風は日本で気象観測始まって以来、器械で数量的に観測されたものの中では最も顕著なものであったのみならず、それがたまたま日本の文化的施設の集中地域を通過して、云わば颱風としての最も能率の好い破壊作業を遂行した。
— 青空文庫 (@aozora__bunko) March 23, 2021
『颱風雑俎』寺田寅彦#世界気象デー #青空文庫
豊島与志雄『北極のアムンセン』
その後、学術探検旅行に加はつて、いろいろな知識を得ました上に、大学で海洋学や気象学や磁気学などを学びました。かうした準備のあとで、彼はその生涯を探検事業に捧げました。
— 青空文庫 (@aozora__bunko) March 23, 2021
『北極のアムンセン』豊島与志雄#世界気象デー #青空文庫
3月23日 スジャータの日
北大路魯山人『ハワイの食用蛙』
ハワイのコーヒー、これも素晴らしくいい。風土のせい、気候のせい、コーヒーそのものがすこぶる上等なのでしょう。その上、ミルクの味のいいこと。まさに近来の掘り出し物です。
— 青空文庫 (@aozora__bunko) March 23, 2021
『ハワイの食用蛙』北大路魯山人#スジャータの日 #青空文庫
江戸川乱歩『D坂の殺人事件』
それは九月初旬のある蒸し暑い晩のことであった。私は、D坂の大通りの中程にある、白梅軒という、行きつけのカフェで、冷しコーヒーを啜っていた。
— 青空文庫 (@aozora__bunko) March 23, 2021
『D坂の殺人事件』江戸川乱歩#スジャータの日 #青空文庫
海野十三『四次元漂流』
道夫はすすめられるままに、自分の前のコーヒー茶碗に角砂糖を三つ入れ、それにミルクをたっぷり入れた上で、それをのんだ。たいへん甘い。道夫はつづけて、がぶがぶとのんだ。
— 青空文庫 (@aozora__bunko) March 23, 2021
『四次元漂流』海野十三#スジャータの日 #青空文庫