地球が生まれてから現在までを24時間に当てはめると、人類の歴史って何分あると思います?? 一説によれば、答えはなんと・・・
1分17秒なんです!!
地球が誕生してから23時間58分43秒経過してやっと、二足歩行が可能になった【類人猿】つまり私たち人類の祖先が現れたんです。人間の歴史なんてたかが ”1分とちょっと” なんですって。なんかこう聞くと日本史なんて何だってよく思えてきますね~(笑)いや、ダメダメ!この ”1分とちょっと” に面白さがギュッと詰まってるんです。
人類は約700万年前にアフリカ大陸で誕生。
「人類はアフリカで誕生した」と聞いたことがある人は多いと思います。でも何年前に誕生したか?と聞かれたら、答えられる人の方が少ないはずです。なぜなら…覚えてたって仕方がないから。
現在の教科書では、人類の誕生は約700万年前と書かれています。でも8年前までは約650万年前と書かれていたんです。つまり、人類が誕生した時期は、研究が進めば進むほど変化する事項なんです。いま血眼になって700万年前と覚えても3年後には、変わっている可能性が高いということですよ。
だから、まずは人類はアフリカ大陸で誕生した。このことをしっかりと理解しておいてください。
人類は【更新世】に成長し日本列島にやってくる!!
さぁここからが本題です。アフリカで誕生した人類はいつ日本列島にやってきたのか?この答えが更新世です。今日の重要用語ですね。
地質年代とは、地球の地層を分析し地球誕生から現代までを分類する区分方法です。たくさんの名称がありますが、日本史では【更新世】と【完新世】さえ分かればOKです。でも更新世なんて初めて聞いた人も多いかと思います。別の言葉で言い換えてみましょう。
更新世=氷河期です。
氷河期(氷河時代)って聞いたことありませんか?更新世がまさに氷河期のことなんです。めんどくさいことに、地質的特徴は【更新世】なのに、気候的特徴は【氷河期】と呼ぶんですよ。なので同じ時代のことだと理解してください。
さらに、氷河期について誤解が多いんですが、氷河期ってずーっと寒い時代ではないんです。氷河期(氷河時代)には【氷期】と【間氷期】があって、氷期はみんなが想像する寒くて氷が沢山あってマンモスがいる時期のことで100年~200年ぐらい続きます。そしてそのあと間氷期が来る。間氷期は平均気温が25度ぐらいある現在と同じぐらい暖かい気候の時期のことを言うんです。氷河期(氷河時代)とはこの氷期と間氷期が繰り返している時期を指す言葉んです。
気温が下がると大陸と日本列島はつながる
更新世の特に氷期に、人類は日本列島にやってきました。どうやって来たのでしょう?もちろん歩いて来たんですよ。
でも間違っちゃ行けないのが、更新世の人類が「あれは日本だ!日本にいくぞー!」と言って日本列島に渡ってきた訳じゃないですよ(笑)当時の人類はここがどこかなんて気にしていません。じゃあなんで来たのか?
人類は大型動物を追って、日本列島にやって来たんです。
氷河期の人類の主食はマンモスなどの大型動物でした。でもマンモスだってみすみす殺されて食べられるのは嫌でしょ?だから逃げる。追う。逃げる。の繰り返しの中で、いつの間にか日本列島にやって来たって訳です。
なぜ”陸続き”となるのか。メカニズムを解説
大型動物を追って日本列島にやって来た人類。もちろん歩いて来たんですが、なぜ歩いて来れるのか?当時、日本列島と中国大陸は陸続きだったんです。
じゃあ、なんで陸続きになったんでしょう?「寒い時期には海の水が全部凍ったんだ!!」って思っちゃダメですよ。いくら寒くても海の水が全部凍ることはあり得ません(^^)/ 正しくは…氷期のような寒くて氷に囲まれた時代は、海水面が下降する【海退】が起こるんです。では【海退】のメカニズムを簡単に説明しましょう。
- 海の水は絶えず蒸発している。
- 水分は雲となり雨(雪)を降らせる。
- 降った雨(雪)は融けずに降り重なって氷の塊になる。
- 海の水が減ったことで海水面が下降し、海底が露出する場所が出てくる。
イラストも描いてみました(;^_^A つまり降った雪が融けて川を流れて海に戻っていく。という現在のサイクルが停止してしまったというメカニズムを理解してください。
このような形で日本列島の北海道の北部と、九州北部が中国大陸と陸続きになったことで、人類は大型動物を追って日本列島に来た。気づかないうちに来ていたってことです。そして帰りたくても帰れなくなったんですね。その時期が完新世、縄文時代のスタートです。この話はまた詳しく説明しましょう。
<本日のまとめ>
(1)人類は更新世に成長し、日本列島にやって来た。
(2)更新世=氷河期(氷河時代)
(3)海水面が下降すると、日本は中国大陸と陸続きになる
コメント